近年は抗生物質の乱用から、薬剤に対して高い耐性を持つ「淋菌」が増えていて、治療薬が限られています。
以前は効果があったペニシリンGや、経口第三世代セファロスポリン剤(セフィキシム)では
淋菌感染症の治療効果が期待できなくなってきているのです。
しかも、現在は有効な抗生物質に対しても、耐性を持つ淋菌も出現しつつあります。
淋菌の抗生薬に対する耐性化は、著しく、かつては、有効だった経口薬は次々に役に立たなくなっています。
しかも、淋菌の場合、その薬が有効かどうかは、使ってみないと判りません。
淋菌に有効とされる薬は以下の通りです。
アジスロマイシン(ジスロマック)
多くの性病科で処方されています。
特にクラミジアとの同時感染の可能性が予想される場合には、ほぼ100%の確率でジスロマックの服薬を指示されます。
ミノサイクリン(ミノマイシン)
セフェム系の抗生薬(セフトリアキソン・セフォジジム)にアレルギーのある患者の場合には、薬剤感受性を確認した上で使用されます。
アモキシリン( サワシリン)
淋菌性の尿道炎に関してはかなりの治療効果が見られます。
アモキシリン/クラブラン酸( オーグメンチン)
淋菌性の尿道炎に関してはかなりの治療効果が見られます。
その人が持っている淋菌によって、アジスロマイシンが効く場合もあれば、ミノマイシンが効く場合もあります。また、どちらも効かない場合もあります。
これらの薬は医師の処方が必要となるため、必ず専門の医療機関を受診するようにしましょう。
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