体内に潜伏するヘルペスウイルスを完全に退治する方法はありません。
性器ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬を用いた薬物治療がメインになります。
初めて単純ヘルペスウイルスに感染した急性型の症状はもちろん、潜伏したヘルペスウイルスの再発頻度を下げることができます。
単純ヘルペスウイルスが発症しているときでも、適切な薬物治療を行うのが早ければ早いほど症状は軽くすみます。治療の期間も短縮され、回復も早くなります。
性器ヘルペスの症状を治療するため、一般的に使用される主要な抗ウイルス薬はこちらです。
バラシクロビル(商品名:バルトレックス)
有効成分:塩酸バラシクロビル
用法:錠剤(塩酸バラシクロビル500mg)を1日2回服用
アシクロビル(商品名:ゾビラックス)
有効成分:アシクロビル
用法:錠剤(アシクロビル200mg)を1日5回服用。外用薬は1日数回、患部に塗布する。
また、性器ヘルペスに対して塗り薬だけで治療を行う方法はおすすめできません。
軽い症状に対してはアシクロビルを含む軟膏やクリームが処方される場合がありますが、これを塗っても皮膚が炎症を起こしている箇所にしか効果はありません。
体内のヘルペスウイルスを抑制するほどの効果はありませんし、治療期間を短くすることもできません。
性器ヘルペスは専門医であれば、いつ、どのように発症したのか、という症状に関する問診や、性器や症状の状態を見るだけで判断を下せる場合がほとんどです。無症状期など、見た目での診断が難しい場合は、検査が行われることがあります。
性器ヘルペスは早期発見・早期治療がとても大事です。
症状がない場合でも、気になることがあれば一度専門医に相談しましょう。
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