クラミジア症は男性に感染しても自覚症状が乏しい性病です。
自覚症状は乏しいですが、自然治癒しない上、放っておくと男性不妊症の原因になることがあります。
クラミジアに男性が感染しても、50%に自覚症状が現れないといわれています。そのため、感染したこと自体に気づかない男性も多いものです。感染を放置したままで問題がないのであればよいのですが、クラミジア症は自然治癒しないうえ、男性不妊症の原因になることが知られています。
男性がクラミジアに感染をすると、副睾丸炎(精巣上体炎)などに進行することがあります。副睾丸炎(精巣上体炎)になると、精子の通り道が癒着することがあり、結果的に男性不妊症の原因になるケースがあります。副睾丸炎(精巣上体炎)の治療は、手術を必要としないことが殆どです。抗生物質を服用し精管を正常に戻すことで精子が通過できるケースが多いといわれています。ただし、放っておくと癒着するケースもあるのでできるだけ早期にクラミジア症の検査など(淋病など他の性病による尿道炎から進行している場合もあります)を受けて治療を開始することが重要です。
また、精巣上体の炎症が精巣に広がることがあります。すると精巣内にある”精子の元”となる精細胞が死滅してしまい精子自体を作れなくなります。これを非閉塞性無精子症と呼びます。
精巣上体炎になると必ず無精子症になるわけではありませんが、精子の生成や運搬に対して影響が出る可能性は十分に考えられます
以上のことからわかるとおり、クラミジア症は女性だけでなく男性不妊症の原因になる可能性もあります。クラミジア症の治療にはまず検査が大切です。
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