エイズ(HIV感染症)

性感染症-病名

エイズとは、後天性免疫不全症候群を略した言葉です。 HIV(エイズウィルス)に感染すると、からだの中の免疫力が壊されてしまうので、普段なら何ともないカビや細菌やウィルスといった弱い病原体で病気になってしまいます。

ま た、HIV自体によって脳炎のような症状がおきることもあります。免疫の力が弱くなったために、弱い病原体に新たに感染したり、多くの人が子どもの頃に知 らないうちに感染している弱い病原体による症状を抑えきれずに病気になってしまいます。 HIVは感染している人の血液・精液・膣分泌液に多く含まれており、このほかに母乳にも含まれています。血液による感染は輸血や注射器の共有で、精液や膣 分泌液による感染はセックスで感染します。

HIVは尿や唾液などにも含まれていますが、微量なので感染することはありません。このように、HIVの感染経路は限られていますので、どんなことで感染するのかを理解して注意すれば、日常生活でほかの人に感染させることはありません。

 

感染について

HIV(エイズウイルス)を含む血液、精液(さきばしり液含む)、腟分泌液、母乳といった体液が、相手の粘膜部分(主に口の中、ペニス、尿道、腟、直腸など)や傷口などに接触することで、感染の可能性が出てきます。
また、汗、涙、唾液、尿、便などの体液の接触による感染の可能性はありません。

 

感染経路

HIVの主な感染経路は、3つあります。

  • 性行為
  • 血液による感染
  • 母子感染

 

症状

  • 感染初期には風邪に似た症状が出ることがあるが、多くの場合長期間(平均して10年くらい)自覚症状はない。
  • 感染しているかは検査を受けないとわからない。
  • 無症状の状態が続いた後、急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢などの症状が現れることがある。
  • 病気が進行すると免疫機能が低下し、健康なときにはかからないような様々な感染症や悪性腫瘍にかかってしまう。

HIVに感染すると、通常4週間後くらいから血液中でHIV抗体が検出されるようになりますが、個人差もあり4~8週間くらいかかる人もいます。

確実に「陰性(-)感染していないこと」を確認したい場合は、もう少し余裕をみて3ヵ月以上経過してから検査を受けることが、国のガイドライン上で示されています。

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