急増する梅毒患者

性病ニュース

梅毒の感染者が近年、日本国内で急激に増加し、大きな問題になっている。

国立感染症研究所は、2016年1年間の梅毒患者数が4518人に上ったと発表した。梅毒の感染者が4000人を超えたのは、1974年以来42年ぶりのことだという。

先進国の中で梅毒感染者が増加している国は日本以外にはありません。

検査を受けて感染がわかった人が4518人ということですが、実際の梅毒感染者はその何倍もの数に上ると言われています。

男性の感染者が8割を占めますが、気になるのは男性女性共に感染者が増加しているということです。年齢別に見てみると、女性の場合20代の占める割合が非常に高くなっています。

梅毒とは梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に性行為で感染する。症状としては、感染初期はリンパ節などに腫れがでるが、しばらくしてそのまま消えてしまうこともあるため、症状に気づかずそのまま放置してしまうことも多い。そして、感染3ヶ月頃から全身に梅毒性バラ疹という赤い疱疹のようなものが発生し、そこで感染に気づく患者が大半だというが、痛みや痒みがないためその段階でも気づかない患者もいる。
また、感染している女性が妊娠すると生まれてくる子どもも梅毒に侵されている可能性もある。かつては脳や心臓が侵され「不治の病」とされていたが、今はペニシリンという抗生物質を服用すると細菌が死滅するため治る場合が多い。

 

梅毒は身近な性病になってきている

「梅毒は過去の性病」という誤った認識が浸透していて、「自分とは無縁のもの、自分には関係ないもの」と思ってしまいがちです。

しかしその考えこそが、梅毒の感染を拡大させている原因だと言えるでしょう。

日常生活で感染の機会はまれですが、そこに性的な行為が入れば、感染の可能性はあるのです。

自分を守ることができるのは自分だけです。

もしも感染の可能性のあるような危険行為をしたことがあるなら、検査を受けておくこと。
また定期的に検査を受けることで感染時期や相手を特定できるので、治療に役立てることができます

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